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ガーデニング魔王


44: 2014/10/25(土) 23:39:02.60

魔王「あぁ…だめなのぉ…えぁぁぁぁぁ…」ブルブルブル

側近「どこの薬物中毒者ですか…」ガチャ

魔王「だって…皆がほら、そこで泣いてるんだもん…」

側近「なに本格的に幻覚まで見ているのですか」

側近「ほら、お食事作ってきましたのでちゃんとお食べになってください」カチャン

魔王「これ、側近が?」

側近「一通り料理はこなせますので」

魔王「側近はホント有能すぎるよな…」モキュモキュ

側近「あなたが無能なだけです」

魔王「私は何のとりえもないからな…」

魔王「ガーデニングするしか能がない魔王だ」

側近「そんな弱気な魔王様初めて見ましたよ」

魔王「元々そこまで気は強くないさ」

側近「でも、好きな事をしている時の魔王様は嫌いじゃありませんよ」

魔王「側近…」

側近「だからと言ってそれを理由に仕事を放棄するのは許しませんが」

魔王「一瞬でも感動しかけた私がバカだった…」




45: 2014/10/26(日) 00:03:15.17

側近「まぁ後でお庭へ行ってくるといいです」

側近「きっと素敵なものが見られると思いますよ」

魔王「え?」

側近「それより早く食べてしまってください、片づけが面倒になります」

魔王「どうせメイドにまかせるつもりだろう」モキュモキュ

側近「彼女は別の仕事していますので自分の仕事になります」

魔王「珍しいな」

側近「まったく、誰のせいだと思っているのですかね…」

魔王「何だ?」

側近「何でもないですよ」

魔王「ごちそうさま、庭の方へ行ってくる」ガタ テクテク

側近「えぇ、いってらっしゃい」

側近「あ、そういえばそろそろ勇者512号が来る頃でしたね」

側近「最近来る頻度が多いわね…」




46: 2014/10/26(日) 00:51:45.45

魔王「ん?」

妖精「イヤァ ツカレタネー」「タノシカッタワァ」パタパタ

魔王「庭から出てきたから世話をしてくれていたのか?」

魔王「入れ違いになったから声かけられなかったがまぁいいか」

魔王「さて、様子は……え?」

メイド「あ、魔王さま」

メイド「今から呼びに行こうと思っていたのですよ」

魔王「こ、これは…?」

メイド「はい、自分達で荒らされちゃった花壇をもっと可愛くアレンジしてみました」

メイド「あと害虫撃退用の装置を配置しましたので今度は荒らされる事ないですよ」

メイド「わたし達もこのお庭は大好きですから守りたかったのですが…いけない事しましたか?」

魔王「いや…装置はありがたいし、アレンジも私好みでいいと思う」

メイド「みんなで考えて魔王さまが気に入ってくれるよう頑張りましたので」ニッコリ

魔王「そうか…これの発案者はお前なのか?」

メイド「いえ、側近さんですよ」





47: 2014/10/26(日) 01:33:49.18

魔王「そそそそそ側近!!」ドタドタドタ

側近「何ですか騒々しいですね」

魔王「おまっお前があの庭に手をくわっ…加えてくれたんだってな!!」

側近「そうですよ、落ち着いてください」

魔王「私はお前の事を分かってなかったのかもしれない!!」

側近「今でも分かってないでしょう」

側近「私はただ魔王様の仕事に支障が出ないよう対策をとっただけです」

魔王「それでもいいんだ!ありがとう!!」ガシッ

側近「うぇ?!えらい素直ですね…」

魔王「だってだってあそこまでしてくれたらな!!」

側近「だからそれは…」

魔王「これからはもうちょっと仕事にも精を出すからな?!」

側近「えぇ…まぁお願いしますね…」

魔王「じゃあ庭戻るな!!」ドタドタドタ

側近「そこで仕事に向かうわけじゃないのですか…」

側近「でもいつも以上に無邪気で可愛いかったですね、魔王様」ニコ




48: 2014/10/26(日) 22:21:29.97

勇者512「やぁ、魔王」

魔王「お?勇者512号ではないか」

魔王「悪いが今ちょっと戦うのは待ってくれないか?」

勇者512「かまわないよ…それにしても素敵な庭だね」

魔王「そうだろう?普段から手入れをしているが今はもっと良くなったところなんだ」

勇者512「ほぉ…この庭はまるで君のようだね」ポン

勇者512「すごく輝いている」

魔王「そうか?そう言ってもらえると嬉しい」

勇者512「でも君はもっと輝く事ができる…まるで宝石のようにね」キラン

魔王「?」

………

メイド「何ですか、あの気持ち悪い勇者さんは…」

側近「魔王様が別の目的で見られるのは初めてかもしれませんね」

側近「相手が勇者じゃなければいつも通りですが…」




49: 2014/10/26(日) 23:03:32.34

勇者512「どうだろう?僕とここで愛を語り合わないかい?」

魔王「そういうのは遠慮する」

側近「あら、あっさり」

勇者512「どうしてだい!?こんなにも愛しているのに!!」

魔王「どうして敵対する私にそんな感情持つんだ?」

勇者512「決まっている、敵対しているもの同士の禁断の愛…これほど素敵なものはない!!」

メイド「あの人、ただのスケコマシですね」

側近「そんなはっきり言わなくてもいいのではないですか…」

勇者512「さぁ!僕と一緒に遠い土地で愛し合おうよ!!」

魔王「庭の手入れができないから断る」

勇者512「なぜだぁぁぁ…」ガクリ

側近「結局、断る理由はそれなんですね」

魔王「戦う気がないなら帰ってくれ」

勇者512「くっ…やはりこの手で愛する者を斬らないといけないのか!?」シャキ

メイド「もう気持ち悪くて見ていられないです、えいっ」ザクッ

勇者512「あれー?」ブシュー




50: 2014/10/26(日) 23:38:42.24

魔王「…」ザッザッ

メイド「よいしょ…っと」ザックザック

魔王「ふむ、こんなものだろう」

メイド「あとは…これを埋めてっと…」ドサッ モリモリ

魔王「少し休憩しよう」

メイド「ふーやっと片付きましたぁ」

魔王「…メイド、変なモノを花壇に埋めないでくれるか?」

メイド「え?でも肥料になるかと思いましたが…」

魔王「確かにその内なるんだろうが…」

手512「」ニョーン

メイド「ほら、こう一部生やしておけばオブジェにもなりますし」

魔王「やめて!?植物に囲まれて手が生えてたら怖い!!」

側近「それ以前の問題だと思いますけどね」




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