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ガーデニング魔王


10: 2014/10/21(火) 22:43:11.75

魔王「と、いうわけで人間の娘に薦めてもらったものを買ってきたわけ」

側近「はぁ」

魔王「量も比較的多いし、お手ごろな価格なんだこれが」

側近「それはよかったですね」

側近「しかし、まさか魔王が普通に買い物に来ているとは人間も思わないでしょうね…」

側近「あ、そういえば魔王様」

魔王「なんだ?」

側近「先程、魔王様と縁を持ちたいという…」

魔王「断っておけ」

側近「相変わらず即決ですね」

魔王「今、私にはそんなもの必要ない」

側近「植物が恋人ですからね」

魔王「違う、植物は良き友でありパートナーだ」

側近「何の違いがあるんですか…」




12: 2014/10/21(火) 23:05:43.81

魔王「まさか承諾したわけじゃあるまいな…?」

側近「今の魔王様は多忙なので現在余裕がないとお断りしましたが」

魔王「ほっ」

側近「こちらが何もせずとも魔王様は人気者のようですね」

魔王「そういう人気はいらんわ…」

側近「ただでさえ良い素材を持って生まれたのに」

側近「ただの宝の持ち腐れなんて…」

側近「あぁ…できるのであるならばわたくしが魔王様のすべてをいただきたいのに!!」

魔王「…さて、早速肥料を撒きにいってくるか」トコトコ

側近「お待ちなさい、今日こそはご自分の素晴らしさを理解してもらいます」ガシッ

魔王「離せ!?『美と健康の授業』とやらはもう聞き飽きた!!」

側近「いいえ!今度は『心と体のケア講義』です!!」

魔王「名前の違いで中身は一緒なくせに!!」

勇者32「えっと…何なのこの状況…」




13: 2014/10/21(火) 23:26:26.58

魔王「そ、そこの勇者32号!助けてくれ!?」

勇者32「な、なに?!」

側近「今度こそ身につけるまで逃がしませんからね!!」

勇者32「見た目と雰囲気からして…君が魔王?」

魔王「そうだ!礼は何でもするから助けて!?」

勇者32「何を言っているの!!悪いけど討たせてもらうよ?!」シャキ

側近「止まりなさい魔王様!!」バシュゥン

魔王「あぶなっ!?大切な植物達に当たったらどうするつもりだ!!」ササッ

勇者32「へ?ふぎゃぁぁぁぁぁぁ!?」ドガァァァァン!!

魔王「こらっ、わざわざ出向いてきてくれた勇者32号に何て事するんだ!!」

側近「そんなのより今心配なのはあなたの方です!!」

勇者32「く…魔王の側近にここまでやられるなんて…」ググ…

勇者32「だけどボクは負け…なぁぁぁぁ!?」バヒューン

魔王「何飛ばしてんだよ!!かわいそうだろ!!」

側近「だったら大人しく降伏したらいい話です!!」





14: 2014/10/21(火) 23:54:44.02

魔王「な、何とか振り切ったか…あとで上位の者にヤツを隔離させよう」

勇者32「…ねぇ?」

魔王「傷が痛むのだろう?大人しくしていろ」ポンポン

勇者32「いや、あの…どうして勇者のボクを介抱なんか…あたた」

魔王「迷惑をかけたからな……部下が」

勇者32「…」

勇者32「今傷口につけてる葉っぱは何なの?」

魔王「これか?これは切り傷などの外傷を消毒できる葉だ」

魔王「人間界で言う薬草よりずっと効果が高い」

勇者32「そうなんだ…でも本当に痛みが引いたや」フリフリ

魔王「人間はちゃんと植物について研究してないようだからなぁ」

魔王「こんなに役立つ植物があるというのにまったく…」ブツブツ

勇者32「植物好きなの?」

魔王「私にとって欠かせない存在だ」フッ

勇者32「変な魔王」ニコ




15: 2014/10/22(水) 00:23:18.02

魔王「そっちの方にも水撒きを頼む、かけすぎないようになー?」

メイド「はい」シャァァァァ

魔王「あ、そこから先のエリアはジョウロで頼むよ」

魔王「デリケートな子が多いのでな」

メイド「あ、分かりました」チョロォォォ

魔王「うんうん、皆満足そうだ」

メイド「…ところで魔王さま」

魔王「んー?」ザクザク

メイド「わたしが側近代理というのはどういうことですか…?」

魔王「アイツ、しばらく監き…自宅療養中だから」ザクザクザク

メイド「何かご病気を?」

魔王「うむ…頭を少々…しばらく落ち着くまで職務させたくなくてな…」

メイド「?」

魔王「気にせず続きを頼むよ」

メイド「はぁ」




18: 2014/10/22(水) 22:21:52.34

メイド「魔王さまー、お客様ですよ」

魔王「む、今剪定が忙しくて手が離せない…客室で待たせておいてくれ」チョキチョキ

メイド「あまり待たせると怒られちゃいますよ?」

魔王「?客は誰なのだ?」

メイド「精霊女王様…魔王さまのお母様です」

魔王「…帰ってもらって」

メイド「無理ですよぉ…」

魔王「あの人苦手なんだよな…」

魔王「キリのいいところまでやってから行くから何とか待ってもらってくれ」

メイド「分かりました、なるべく早くお越しくださいね」パタパタ

魔王「できたらこのまま逃げ去りたいところだが…」

魔王「この子達の世話が遅れるからさっさと話して終わらせたほうがいいよな」ゴソゴソ

魔王「しまった!石灰がもうない!!こういうときに限って?!」




19: 2014/10/22(水) 22:47:03.97

魔王「失礼する」ガチャ

メイド「あ、魔王さまやっと終わりましたかぁ…」

魔王「もう少し早く済ませるつもりだったんだが、石灰がなくてだな…」

精霊女王「客を待たせるなんてさすが魔王様ね」

魔王「申し訳ない…」

精霊女王「よくそんなので魔界の頂点が勤まるわね?」

魔王「返す言葉もない…」

魔王「メイド、食事の準備を頼めるか?」

メイド「畏まりました」ペコリ

バタン

精霊女王「側近ってあんな子だったかしら?」

魔王「彼女は代理、訳あって本人は自宅に監禁中で」

魔王「…それで本日は何の御用で?母上」

精霊女王「分かってるくせに」

魔王「…まぁ、分かってたからメイドを引かせたわけだけど」

精霊女王「さすがね」ニッコリ




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